• 日本オストミー協会山形県支部は山形県内2,200名のオストメイトの社会復帰、QOL(生活の質)及び福祉向上のため、仲間同士の交流会や相談会、医療従事者を招いての研修会や入浴体験会など様々な活動を行っています。

私がオストミービジターになった理由(わけ)(前編 スマートフォン用)

🔷「庄内でオストミービジター活動が始まりました!」(スマートフォン用)

 2018年に日本海総合病院よりオストミービジター活動の可能性について相談があり、「膀胱全摘前の患者が化学療法で始める時に試験的に術前訪問を行っていきたい。」との具体的な相談がありました。私自身念願でしたので賛意を示して実施に同意しました。
 その後、病院内での体制を整備するために色々な準備があったと思われますが、この2019年7月からゴーサインが出て念願のビジター活動が始まりました。
皆さん知っていましたか?
 オストミービジター(OV)活動と言われても、馴染みのない用語ですので公益社団法人日本オストミー協会発行テキストより引用しますと、

 ★OV訪問活動の目的★
オストミービジターの目的は、社会復帰を必要としているオストメイトのよき相談相手になることです。
 訪問を必要としている患者さんは、これから手術を受けようとしているのか、または手術後、あるいは一時的にストーマが造設された人達などです。
 いずれの場合であっても、オストミービジターは、患者さんの気持ちに理解を示して安心感を与え、気力を起こさせ、患者さんが自信をもって入院前の生活に戻れるための支えになれるよう努力する必要があります。
 また、オストミービジターは、協会からの善意の奉仕者であることを患者さんに知ってもらうことも大切です。

🔷 3つのうちどれを選べば良いの?造設術の選択にすごく悩みました

私がビジターになるきっかけは、2009年の人間ドックで膀胱がんの疑いがあるといわれ、精密検査の結果「全部摘出して人工膀胱を造設するのが最善の方法」と告げられました。さらに、人工膀胱造設術には大別して3つの方法があり、抗がん剤治療中に選んで下さいという。
知り合いが癌になってもまさか自分がとの思いを初め、これまでの人生では味わったことのない「毎日が不安で、心さまようような日常生活」での「選択」は大変でした。
命ある限り腹圧で導尿するとは? 皮膚に装具を張り付けての日常生活? カテーテルの定期交換? 維持管理方法の違い? 年齢が進むことによって維持管理はどうなるの? そして、自分の生活スタイルにとって最善の方法はどれなのか?インターネットなどで調べたりしたのですが、納得して決定することは無理だと感じました。
このため、それぞれ違う造設方法で生活している先輩達の日常を聞いて決断したいと思い、担当医に紹介をお願いしました。先生は、「意向は解るが対応できる患者組織もないし、プライバシーの問題もあるので紹介は無理です。」との返事。そして、各造設術の特長については、研修中の医師に資料を準備させ相談に応じてもらうという事でした。幸いにも研修医からは枕もとで何度も説明して頂くことが出来、翌年春に納得して手術を受けました。

🔷 医療従事者が参加する研修会を定期開催、
さらに「オスオトメイトかふぇ」を開店しました

私がオストミ―ビジターの養成講座を受講し、病院を通じたビジター活動を念願してきたのは、手術の前に“術後の生活を聞きたいと思っていました。何もかもが不安だった中でも最大の不安“手術したら、その後の人生どうなるのか”自分なりに把握したいと思っていました。 でも、その願は叶いませんでした。術後の仲間を紹介いただくことすらできませんでした。
オストメイトになってから分かった事ですが、庄内地方には装具をつけて社会生活している先輩たちが約500人(県内で約1,900人)もおりました。
 このため、術後に日本海総合病院と鶴岡市立荘内病院の協力をいただいて、同じ思いを持っていた仲間4人で庄内オストメイト家族会を準備し2014年に結成。関係機関から指導をいただきながら研修会などを開催してきました。
 研修会では、仲間同士の話ができるようになりました。医師、看護師、介護福祉関係、販売店・装具メーカー、行政などからその都度基本的な研修指導を受けることもできるようになりました。研修の後には、交流の時間があって、体験談をはじめ同じ立場だからこその悩みや様々な工夫、生き方まで交流することが出来ます。
 ただ、参加者の術後の経過年数も様々で、交流時間も限られていますので、期待して参加いただいた方には物足りなさがあるように感じてきました。特に、個別に相談したい気持ちが伝わってきても、相談にのれないもどかしさもあります。その一方で、この歳になるまで、他人から学ぶことや聞き上手になることなど意識したこともありませんでしたので、その難しさを思い知らされてきました。
 そこで、2017年度に入ってから、日本オストミー協会神奈川県支部で開催された「オストミービジター養成講座」を受講しました。また同じ年から、家族会では両病院を会場にしたサロン「オストメイトかふぇ」を開店することになりました。
「かふぇ」は、ゆっくりできる場所であることをベースに、研修会では難しかった時間も内容も個別的な相談も、長く深く話し合うことが出来るようになってきました。時には、同じ仲間だけでなく直腸や肺、前立腺癌などの患者家族も訪れるようになり、患者の意識も大きく変わってきました。

🔷 がんと診断された方にとって仲間の体験談とその後の交流が大きな心の支えになります

私がオストミ―ビジターの養成講座を受講し、病院を通じたビジター活動を念願してきたのは、手術の前に“術後の生活を聞きたいと思っていました。何もかもが不安だった中でも最大の不安“手術したら、その後の人生どうなるのか”自分なりに把握したいと思っていました。 でも、その願は叶いませんでした。術後の仲間を紹介いただくことすらできませんでした。
オストメイトになってから分かった事ですが、庄内地方には装具をつけて社会生活している先輩たちが約500人(県内で約1,900人)もおりました。
 このため、術後に日本海総合病院と鶴岡市立荘内病院の協力をいただいて、同じ思いを持っていた仲間4人で庄内オストメイト家族会を準備し2014年に結成。関係機関から指導をいただきながら研修会などを開催してきました。
 研修会では、仲間同士の話ができるようになりました。医師、看護師、介護福祉関係、販売店・装具メーカー、行政などからその都度基本的な研修指導を受けることもできるようになりました。研修の後には、交流の時間があって、体験談をはじめ同じ立場だからこその悩みや様々な工夫、生き方まで交流することが出来ます。
 ただ、参加者の術後の経過年数も様々で、交流時間も限られていますので、期待して参加いただいた方には物足りなさがあるように感じてきました。特に、個別に相談したい気持ちが伝わってきても、相談にのれないもどかしさもあります。その一方で、この歳になるまで、他人から学ぶことや聞き上手になることなど意識したこともありませんでしたので、その難しさを思い知らされてきました。
 そこで、2017年度に入ってから、日本オストミー協会神奈川県支部で開催された「オストミービジター養成講座」を受講しました。また同じ年から、家族会では両病院を会場にしたサロン「オストメイトかふぇ」を開店することになりました。
「かふぇ」は、ゆっくりできる場所であることをベースに、研修会では難しかった時間も内容も個別的な相談も、長く深く話し合うことが出来るようになってきました。時には、同じ仲間だけでなく直腸や肺、前立腺癌などの患者家族も訪れるようになり、患者の意識も大きく変わってきました。

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