• 日本オストミー協会山形県支部は山形県内2,200名のオストメイトの社会復帰、QOL(生活の質)及び福祉向上のため、仲間同士の交流会や相談会、医療従事者を招いての研修会や入浴体験会など様々な活動を行っています。

2020年オストメイト研修会を開催

2020.11.15(日)酒田市中央公民館でオストメイ研修会が開催されました。

令和2年11月15日酒田市中央公民館に於いて庄内オストメイト 家族会研修会が開催されました。新型コロナウィルスの影響により、例年より回数を減らし、日本海総合病院から中央公民館へと会場を移しての開催でしたが、一般参加19名、病院関係者4名、メーカー、販売店2名、家族会スタッフ6名の計31名の参加をいただき、充実した会になりました。

仲間による体験談の披露が行われました

 初めに「傘寿(八十歳)はただの通過点」と題した仲間のI様のお話を伺いました。I様が発病から今日までどのように病気と向き合い、戦ってきたか、また現在どのような心持ちで日々を過ごしているのか、等のお話を皆様真剣な表情で聴き入っていました。

講演「ストーマ外来で多いトラブルと対策」について

日本海総合病院皮膚・排泄ケア認定看護師 岩﨑優氏より「ストーマ外来で多いトラブルと対策」について講演をいただきました。皮膚トラブルとして、かぶれ、汗疹、アレルギー、真菌感染の原因や対策、予防について具体例を挙げて教えていただきました。次に傍ヘルニアについて、原因となりやすい肥満や加齢による腹直筋の低下を予防する簡単な体操を教えていただき、咳やくしゃみなどお腹に力が入る時には、そっと手でお腹を押さえるなどアドバイスをいただきました。最後にスキンケアについて、洗浄清拭剤の選び方や保湿剤の紹介がありました。

装具メーカーと販売店からの最新情報

装具メーカーさんからも参加いただき、盛沢山の新製品の情報と、見本品の提供がありました。また販売店さんから、社名変更のお知らせもありました。

グループ交流について

グループ交流では、術後間もない方や職場復帰を目前にした方から今後への不安や質問等があり、ベテラン参加者さんから「医学的なアドバイスは出来ないが、一人で悩まず病院や患者会の交流会を上手に利用して、焦らず時間をかけて慣れていきましょう」との言葉掛けがありました。また、ご自分の体験談や失敗談を話してくださり、オストメイト のあるあるだよね!などと皆で笑い合ったりして、元気と勇気を頂いた気がしました。



今回一番感じたのは、高齢化に伴い自分達で装具交換などのケアが出来なくなったらどうなるのか不安に思っている方が多くいらっしゃるという事でした。ご夫婦で、ケアをする側に何かあれば誰に頼れば良いのか、と二人揃って不安を抱えるケースもありました。この事は身近な問題として皆なで考え、情報共有していかなければならないと思います。
コロナ禍の大変な中ご協力いただいた皆様には厚く感謝申し上げます。
コロナを気にしないで開催できる日が早く来ますように。
    庄内オストメイト家族会運営委員一同

研修会後皆さんからいただいたアンケート結果です
アンケート結果(ホームページ用グラフ付P1-5)

アンケート結果(ホームページ用グラフ付P2-5)

アンケート結果(ホームページ用グラフ付P3-5)