• 日本オストミー協会山形県支部は山形県内2,200名のオストメイトの社会復帰、QOL(生活の質)及び福祉向上のため、仲間同士の交流会や相談会、医療従事者を招いての研修会や入浴体験会など様々な活動を行っています。

2022年6月4日東根温泉「東紅苑」に於いて「入浴マナー装具・補装具講習会&交流会を開催

6月4日~5日、東根温泉「東紅苑」で公衆浴場での入浴体験講習会が開催されました。

講師は、山大付属病院皮膚・排泄ケア認定看護師豊岡慎一さんと山形済生病院皮膚・排泄ケア認定看護師の村山智美さん。参加者は、この2月にストーマを造設したばかりの仲間からベテランまで18名、賛助会員やメーカー4名の計24名での講習会となりました。初めに、参加者全員が自己紹介を行い、実務講習「浴場での心得と装具・補装具類」について、豊岡さんからプロジェクターを使って説明《別掲》いただきました。また、各メーカーや取扱店からは入浴に関係する装具・補装具類が展示され使い方まで教えていただき様々な試供品なども提供していただきました。

山大付属病院皮膚・排泄ケア認定看護師豊岡慎一さん による実務講習「浴場での心得と装具・補装具類」について

豊岡さん作成の講習会用テキスト】全3ページ

令和4年6月4日ストーマ造設患者の入浴方法

一人ひとりがマナーを知り守り、 浴場施設側にもオストメイトの情報を発信し続けていくことが重要

🔷分散交流会報告《コロストミー・イレオストミーグループ》

■豊岡講師と装具販売店も参加頂き13名で交流会を行いました。時間が限られていたので互いに意見を交わすことまでは出来ませんでしたが、各自手術後の入浴の仕方にどういった変化があったかを報告していただいたところ、「家では手術前と全く同じ、公衆浴場でも一応パウチをあまり他人の目に触れないようにと気を遣うが、見られても気にしない」、といった方が2名おられましたが、一方でほとんどの方が、●風呂で漏れると家族に迷惑をかけるので入浴の回数を減らすとか、●湯船に入らずシャワーのみ、●旅行に行っても家族風呂にしか入れない、●全く公衆浴場には入らなくなったなど、やはり入浴を自制するようになった方が大多数でした。そういった方たちが「少しでも多く手術前のように、入浴の機会を増やしたい」と今日の入浴研修会に期待している様子でした。

🔷分散交流会報告《ウロストミーグループ》

■講師の村山さんに入って頂き付添の方を含めて6名で交流しました。●自宅風呂には毎日入っている。洗い場に捨てることがあるがどこに問題があるのか良く把握できない。張り替え後3分位は手で押さえ定着させており、特に冬場は慎重にしている。ストーマ外来には3年に1回位か。2ピースを使用しているが粘液がついてチクチクするので入浴の時パウチ内を洗うようにしている。●造設して3年、以前から風呂には入らないでシャワーで汗を流している。2ピースの装具を4日毎に交換している。毎日3リットル以上の水分を取るように心がけている。この冬にウロストミーになって間もないが風呂には毎日入っている。ウロバッグの臭い取りにキッチンハイターが効果的だと教えて頂いたがその通りでありがたいと思っている。自分の生活に合いそうなことを皆さんから教えてほしい。●面板の定着状態を確認しつつ、まれに一部分に隙間があるときにはテープで補強し、パウチを軽く抑えて毎日入浴しリフレッシュしている。

分散会終了後に講師・メーカーや販売店・参加者で男湯と女湯に分かれて実地講習しました !!!

🔷講習会に参加された皆さんの感想

  • 自分に合った装具をみつけたい。
  • 公衆浴場に入るときクリアすべき事 ①漏れ対策 ②他人の目から隠すこと、この2点をもっと具体的に詳しく研修してほしい。
  • とても楽しく来年が待ち遠しいです。お疲れ様でした。
  • 看護師さんがいるので安心して入れました。
  • 夕食後身を持て余した。退屈だった。 (コロナ禍でゴメンなさい 事務局)
  • 加藤さんと絵の話ができた。お土産分2千円券はありがたい。
  • ありがとうございました。  2名