病院関係者、メーカー・販売店含めて18名と、大勢の方々が集いました。
はじめに、体験談の発表から。大腸がんになり、オストメイトになった方のお話ですが、名前はもちろん、どこに住んでいるかも言いたくないとのこと。がんになったことについては受け入れられる様になりましたが、オストメイトになったことは受け入れられず、話したくないと。友人にも言えず、興味本位できかれるのも嫌だと。ほとんどのオストメイトの方がそうではないかと感じました。今ではグランドゴルフやパークゴルフを楽しんで、体を動かし、お喋りして笑うのが健康法だそうです。
テーマは腸閉塞予防 オストメイトが気を付けたい食物

消化器系のストーマの方々にはとても気になるテーマです。食事制限して繊維質な食べ物を禁止するのではなく、3食バランスのとれた食事をすることが大切ということ。水分をとりながら食べ過ぎずよく嚙んでゆっくりと食べること。健康な方もそうですね。そして、オストメイトが気を付けたい食物は、山菜などの食物繊維の多いもの、イカやタコ、アーモンドや揚げ物など消化の悪いもの。気になる症状があるとき、下痢の時はこまめな水分補給。便秘の時はオリゴ糖・ビフィズス菌の入った食品をとる。ガスが気になる時はストローを使用しない、しゃべりながら食事をしないガムや喫煙を控える。ガスを発生を促進する食品の取り過ぎに注意する。においが気になる時は臭いを強くするような食品を避ける。ガス、臭いが気になるときヨーグルトがいいらしいとのことです。


・不随意で出るガスが気になる(特にエレベーターに乗っているときなど)
~ガスは、腸内細菌が活動するときに発生するので、ガスを発生しやすい食品を食べ過ぎないようにするなどの工夫が必要(特にさつまいも等)
・ 夫がオストメイトで、夫は自分がオストメイトだと他人に知られたくないと言っている(今日は参加していない)
夫は、自分でパウチ交換をしている(妻の私は手伝ったときがない)
・オストメイトになってから、旅行に行っても、一度も温泉などの大浴場で入浴したときがない
~自分が思っているほど他の人は気にしていないと思う。慣れてしまえば、他の人の視線は気にせず入浴できる。
・パウチの交換は、入浴後に行っているが、なかなか体の汗が引かないので、パウチを貼るまでに時間がかかる
~扇風機などで体の汗を乾かしてから貼っている
・自宅では、シャワー浴のみで済ましている。外での入浴は控えている。
~10月4日に入浴講習会もあるので是非参加して欲しい
・入浴(シャワー)する時には、剥がれ防止のため面板の周囲にテープを貼っている。
~入浴する際、袋を折りたたんで全体を覆う製品も販売されている。是非試してみてはどうですか
・販売店から、「先日、最上地区内で洪水による災害があった際、最上地区で
購入しているオストメイトに個別連絡して、安否確認をした」と報告があった。
・災害時には、県立新庄病院や販売店に若干の備蓄用品があるので、連絡して欲しいとのこと
・災害時に避難所に避難しても、自分がオストメイトだと周囲の人はわからないので、自分から何らかの方法で周知する必要がある。
・これまでオストメイトになってから、誰にも相談せずに自分なりにずっと同じやり方でパウチ交換をやって生活してきたが、今回の研修を受講して、他の人が旅行や温泉に行ったりしている話を聞いて、自分のこれからの生活を変えることが出来そうな気がした。
「腸閉塞になったことのある人」に手を挙げた仲間は? なんと3人も!
第2分散会参加者は10人、コロストミーとウロストミーの仲間に加え講演頂いた髙橋栄養士に皮膚・排泄ケア認定看護師、身障協、装具の販売店、そしてオストメイトの災害対策について卒論資料収集中の山大生という多様な皆さん。話し合いは自己紹介に自分が抱えている悩みや皆さんに聞いてみたいことなど・・・から。
ここ数ヶ月ガスに悩んでおり原因が何処にあるのか心配している方、消化し切れないものにビックリした事があるという術後1年ちょっとの仲間、災害にあったときの避難する場所の確認と避難が難しい場合の対応の仕方・・・。皆さんストーマの維持管理と自分の体調の変化に向き合っており、いろんな角度からのアドバイスもあり、和やかに交流することができました。
