2019.11.17(日)日本海総合病院でオストメイ研修会が開催されました。
日本海総合病院講堂で今年度第2回目のオストメイト研修会が開催され、 オストメイトとご家族36名、病院関係者8名、装具メーカー等3社の合計47名の参加がありました。今回は市内の他病院の看護師さんや介護施設の職員さんが参加し、交流会の輪にも加わってくださいました。それぞれ「直接患者さんの話を聞いて勉強になった」、「今後も沢山勉強して介護に生かしたい」等の言葉を頂戴し、活動を続ける励みになりました。
講演 「ストーマ合併症と対応について」
日本海総合病院泌尿器科医師伊藤英医師より「ストーマ合併症と対応について」講演いただきました。皮膚の役割や保護の重要性に始まり、ストーマ狭窄、静脈瘤、ストーマ周囲がん、出血などのいろいろなトラブルと予防、対処法について学び、大変有意義な講演となりました。適切な装具の交換方法や排せつ物になるべく触れないなど、基本をしっかり守って皮膚に負担を掛けないことがいかに大切であるか改めて考え直す良い機会となったのではないでしょうか。また日本海総合病院と庄内オストメイト家族会との連携によるオストミービジター活動についても触れ、高い評価をいただきました。
体験談を披露していただきました
仲間の佐藤さんから「生涯現役を目指して」と題し、体調の変化に気づいてから闘病生活が始まってからこれまでの心情について細かにお話しいただきました。佐藤さんのお話に参加者一同深く頷きながら拝聴しました。
なお佐藤さんは現在80歳を超えていらっしゃいますが、現在も地域の中で皆さんのために活動を続け、大変感謝されていらっしゃるそうです。
グループ交流では普段他人には言えない悩みや近況報告などで会話が弾みました。
- 何度も漏れなどの失敗をしたが、ようやく自分に合う装具を見つけたという60代の男性。独居なので今後自分で装具交換ができなくなったら……と不安
- 装具交換を奥さんが行っているという60代男性。漏れが生じると奥さんが職場から帰宅して交換してくれている。奥さんの職場には事情を説明しており、理解が得られているとのこと。
- ストーマの造設を勧められている40代男性。奥さんは明るく前向きに激励するが、ご両親(特に母親)が不安に思っている。奥さんの「ストーマが格好悪くても命あっての物種」との言葉に皆さん頷く…など、活発な交流になりました。
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最後に
今回も病院関係者や装具メーカーさん、販売店さんのご協力を得まして暖かい雰囲気の中、内容のある研修会にすることができました。心から感謝申し上げます。今後も皆さんに喜んでいただけるよう、更に充実した研修会にしたいと思いますので、よろしくご指導いただきますようお願いします。
庄内オストメイト家族会運営委員一同