11月9日(土)今年も東根温泉山形県身体障がい者保養所 「東紅苑」において「安全な入浴方法とマナー・装具」についての入浴講習会が開催されました。講習会は初めての参加という方もいらっしゃいましたが、18名の参加者は仲間同士ということも有り、会は終始和やかなムードで進行しました。山形県立中央病院の皮膚・排泄ケア認定看護師の松田様のプロジェクターを使用しての講演は後のアンケートで大変好評をいただきました。また松田様や装具メーカー・販売店の方から脱衣場でも指導いただき、楽しく風呂に入ることが出来ました。
☆山形県立中央病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 松田玲子氏による講演会
山形市立病院済生館の皮膚・排泄ケア認定看護師の松田玲子様からプロジェクターを使用して講演をいただきました。その要点をまとめてみました。
〇入浴の効果:清潔に体を保つ事やリラックスすることで睡眠の質をあげることができる。〇基本マナー:体を洗った後装具はつけたまま入る。入浴用シールを張ることで漏れを防ぎ目隠しにもなる。〇入浴後の注意点:水分はよく拭き取る。匂いや剥がれの原因になる。〇入浴の時間帯は食後しばらくしてから入る。漏れや剥がれが心配。〇色々な種類の装具が紹介された、自分に合ったものを使うのは当然だが自分の体調によっても変わっていく。
公衆浴場でのマナーや心得、入浴する際の便利な補装具の紹介をしていただき、装具メーカーや販売店さんも交えとてもわかりやすかったです。寒くなってきたのでぜひ湯船に浸かって身体を温めて欲しいです。
《報告者 仲條・菅》
■グループ交流会の報告(グループ1)
- 参加者は、コロ5人、家族2人、WOCナース1人、メーカー1人、販売店1人参加者自己紹介のあと、自身の普段の工夫や疑問に思っていることなどについて自由にお話ししていただきました。
- 意見交換
- ① ストーマの中を洗うことが出来るか?(スッキリしたい)⇒ 洗うのは好ましくない
- ② 臭いや音について対応方法を教えて欲しい。
- ③ ストーマ用トイレ(家庭用)取り替えた方より「いいですよ」
- ④ 皮膚・排泄ケア認定看護師より⇒ パウチの中が真空になった時は脱臭シールを半分開けて貼る。
- ⑤ お風呂の時のバスラックシールなど、ちゃんと貼れない、外周シールふやけてくる。⇒ 内側からふやけてなければOK。
- ⑥イレウスで入退院を繰り返し、家でいる時は訪問看護の方にパウチ交換してもらっている高齢の方がいました。何を食べたら良いのか?
- 全体的に
- オストメイトの交流の場が少なく、研修会や入浴体験の知らせが市町村の福祉課などから情報が入ってこないという方がいました。(今回は新聞にも載っていなかったという声も)
- 入浴を楽しみと思っている方は多く、女風呂は賑やかでした。
- 《報告者 菅》
■グループ交流会の報告(グループ2)
参加者は、ウロ4人、コロ2人、家族2人、メーカー1人、販売店1人です。発言やアドバイスについて箇条書きにしました。
①入浴は毎日
②取り換えは、週2回
③ペットボトルにお湯を入れ、パウチの中を洗浄している
④手術を数回しているため自分で貼ることが難しいので、奥さんに
貼ってもらっている。
⑤皮膚保護材を塗った後はよく乾かしてからパウチを貼る。
⑥皮膚を保護するのは、クリームよりローションがいいようで、先生に頼んでローションに変えてもらった。
⑥パウチの穴が小さくハサミが入りにくい。パウチ専用の物を使用すると良いとケア工房長谷さんより実際のハサミを見せて頂きながらのアドバイスがありました。
《報告者 吉野》
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