• 日本オストミー協会山形県支部は山形県内2,200名のオストメイトの社会復帰、QOL(生活の質)及び福祉向上のため、仲間同士の交流会や相談会、医療従事者を招いての研修会や入浴体験会など様々な活動を行っています。

今年も東根温泉「東紅苑」にて入浴講習会を開催しました

  • 2025年10月17日

☆山形県立中央病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 花輪 智世 氏による講演会

 山形県立中央病院 皮膚・排泄ケア認定看護師 花輪 智世 氏から講演をいただきました。
〇はじめ自宅のお風呂で入浴のポイントを掴む。入浴すことでリラックス効果やストレス解消に繋がる。
〇多くの患者が抱えている悩みとして人の目に触れるのには抵抗を持っているようで、温泉には入りたいが、当施設のように利用者が限定されている所だったり、個室がある温泉宿を選んで利用している傾向にある。
とのことでした。                    《報告者 仲條》

グループ交流会の報告

 ガンのためオストメイトになり、抗がん剤治療の副反応のための体調不良が2週間おきに出て、ストーマの維持管理をしながら仕事もしなければならないとおっしゃる方。入浴の際にパウチのフィルター部にシールを貼らずに入っていた。花輪看護師様とメーカーさんより、フィルター付きのパウチで入浴する場合はフィルター部に水分が入り機能が低下するのでシールを貼って下さいとのことです。 
 パウチにガスが溜まり夜に何度かトイレに行くとの話で、メーカーによりガスの溜まりが少なめの物もあるようだ。という話で、是非、消化器系のパウチはガスの通りが良く消臭機能はしっかりしたものを開発して欲しいと要望が出ました。 

全体的に

ガンにより、ストーマ造設をした方が多く、ガン治療をしながらストーマの維持、便の固さ調節に整腸剤や下剤を服用したり。大変苦労していますが、どなたも前向きで、今回の講習会にいらしていました。オストメイトになって日が浅い方も、勉強していきたい。皆さんのお話を聞いてやる気が出た、と。別の方も毎日やりたい事をして、笑ってすごせたらいい、とおっしゃっていました。          《報告者 菅》